風の強い日の回想
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朝、窓外に富士山が見えたので、散歩がてら真名瀬へ。写真を撮ろうとカメラを構えるが、思いのほか風が強く、水平を保つことさえ難しい。富士山にも雲が掛かる。一眼レフでのズーム撮影はあきらめ、コンパクトデジカメで何枚か撮って帰宅。

子供の頃、兄の影響もあって、ウルトラマンが好きだった。劇中ではよく東京都市部などが怪獣に破壊されたりするのだが、5階建てのビルが建つとそれこそ町中が大騒ぎになるくらいの田舎に住んでいた私にとっては、都市そのものも何となく空想のように感じられ、遠い存在であった。それは、行ったことがない海外が舞台の映画を見る感覚に、少し近いかもしれない。そんなTVや映画の世界との隔絶感も、上京し都会に慣れるにつれ、徐々に薄らいでいった。空想でしかなかった見上げるようなビルも生活の一部のように感じられ、芸能人を見掛けたり、ロケの撮影現場に出合ったりすることにも、それほど驚かなくなった。知らぬ間に、都会的感覚が身についたということだろうか。
最近知ったのだが、真名瀬はウルトラQの「バルンガ」のロケ地として使われたそうだ。いつも散歩に行く身近な場所が子供の頃に夢見たTVシリーズのワンシーンであったとは、とても感慨深い。ウルトラマンは何度見たか分からないくらいだが、ウルトラQの「バルンガ」は見たことがない。早速ウェブで見てみる。風景は今とさほど変わらない。劇中で奈良丸博士が亡き息子を思って座っていた岩もそのままだ。近年建てられたマンションの代わりに劇中では旅館のような建物が映っている。何だろう。海をパンするときに、裕次郎灯台が見えないのが気になった。調べてみると、灯台が建立されたのは石原裕次郎三回忌の1989年とのこと。ウルトラQ放映は1966年。映ってなくて当然だ。こうして改めて見ると、古い子供向けTV番組といえども、当時の記録としての一面も持っていることに気づく。もっともウルトラシリーズなどでは合成処理されて実際と異なる場合も多々あるのだが、それでもその時代の空気感は確かに伝わり、変わるもの変わらないものを密かに教えてくれているような気もして侮れない。

参考サイト
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by yutaka-yamawaki | 2008-12-06 15:54 | 暮らし
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