観光名所以外では日曜はお休みのところが多く、スーパー
Monoprix(モノプリ)や老舗デパート
ル・ボン・マルシェもお休みです。さてどうしようかと調べていると、逆に日曜しかやっていないビオ(有機農産物や有機加工食品など)のマルシェがあると知り、早速出掛けました。12号線レンヌ駅そばのマルシェ・ラスパイユです。小雨が降り、距離もあったので、部屋にあった折りたたみ傘を借りて、メトロに乗って行くことにしました。ホームに向かう途中、注意を呼びかける放送が日本語で流れたのにはビックリしましたが、時間帯や持ち物など、気をつけていればメトロも特に問題はないように思いました。マルシェでは、野菜だけではなく、チーズやパン、化粧品などもありました。
その後、妻の希望で
奇跡のメダイユ教会に向かいました。マルシェの出口で地図を確認していると、犬を連れた女性が声を掛けてくれ、近くまで案内してくれました。ニューヨークに住んでいて、時々犬と一緒にパリに遊びに来るそうです。厳かな雰囲気に包まれた後は、私の希望でオランジュリー美術館へ向かうため、最寄り駅のコンコルド駅までメトロに乗りました。
ところが駅から外へ出ると猛烈な暴風雨。借りて来た折りたたみ傘が一発でおちょこに(今では言わないそうですが、傘が裏返しになったという意味です)。近くの本屋で雨宿りをしようと店内に入りましたが、本だけに濡れた傘は歓迎されず、意を決して雨の中並んでみようかと美術館へ近づいてみましたが、第一日曜は無料拝観日とあって、かなりの長蛇の列。この暴風雨の中、壊れた傘で長時間待つのはとても無理だということで、諦めて一旦アパートに帰ることにしました。
近くの中華で昼食をとった後、アパートで仮眠。しっかり充電した後は、雨も上がり、モンマルトルを散策です。モンマルトルは
美味しいパン屋の激戦区らしいですが、日本にもあるPAULも見掛けました。
似顔絵で有名なテルトル広場周辺はかなりの賑わいでした。ダリ美術館、サクレ・クール寺院を見た後、小さなフランス料理屋
Le Poulbotで夕食をとることにしました。フランスに行ったらエスカルゴを食べるぞ!と意気込んでいた妻でしたが、その店ではコースの中でエスカルゴが選べ、値段的にも手頃だったのです。ひょんなキッカケで隣の席の陽気な自称フランス人のアメリカ人三人組と話が始まり、私が「エスカルゴは食べますか?」と聞くと、「ううん、食べないよ、そんなもの」と彼らは笑って答えました。運ばれて来た6個のエスカルゴを注目を浴びながら食べることになった妻ですが、少しも物怖じすることなく、ぺろりと5個を平らげました。私も1個食べてみましたが、小さなサザエのような感じでした。味というよりは、食感を楽しむ感じなのかもしれません。
夕食後は、ユトリロやピカソも常連だったという
オ・ラパン・アジルへ。ピアノやギターをバックに中央のテーブルの歌手たちが歌います。有名な歌ばかりらしく、お客さんも一緒になって歌って盛り上がりました。私が知っているのはオーシャンゼリゼくらいでしたが、楽しい時間を過ごせました。こちらはカード支払いは出来ません。二人で余韻にしたりながら、真夜中のモンマルトルを帰りました。
フランス旅行記
Paris'14
1:
パリへの旅
2:
長かった初日
3:
ほろ酔いのディジョンとボーヌ
4:
パリの土曜の長い夜
5:
パリの日曜日
6:
教会のコンサート
7:
パリ最終日
8:
未来のチケット