パリ滞在も残すところ後2日の月曜日。無駄がないよう、午前中はネットとガイドブックを参考にじっくり予定を考えます。先日立ち寄ったマドレーヌ寺院で20時から行われる弦楽奏を
ネットで予約しましたので、妻の希望の
チョコレート博物館からマドレーヌ寺院を結ぶルートを歩きつつ、名所を観光しようというプランを立てました。マルシェで買った果物とヨーグルト、それにコーヒーの簡単な朝食を済ませたら、お昼過ぎに出発です。メトロに乗って、乗り換えて、ストラスブール・サン・ドニ駅で下車。怖かったメトロも、このころになるともう余裕です。降りるときに自分で開けるドアにもすっかり慣れました。チョコレート博物館では、チョコの歴史や栄養などを学びながら、ちょっとした試食やチョコ作りのデモンストレーションを見学することができます。
活気のあるモントルグイユ通りを経て、パッサージュ・デュ・グラン・セールへ。パッサージュとは古いガラス屋根のアーケードのことだそうです。他にもいくつかありますが、ここパッサージュ・デュ・グラン・セールでは「地下鉄のザジ」のロケが行われたそうです。アパレルやアンティークショップ、デザイン事務所などが軒を連ねていました。
気がつくと、15時過ぎ。両替のために立ち寄った銀行でフランス語が通じず「はぁ?」と言われ、通りではハトが車に引かれるところ目撃してしまい、何だか意気消沈。そろそろお腹も空いてきたので、カフェで一息つくことにしました。お店は、
Le Pain Quotidien。記事を書くのに調べてみたら、日本にも店舗があるようです(
ル・パン・コティディアン)。シンプルな内装で、気さくな雰囲気でした。サラダプレートのようなメニューを注文しましたが、手元に残っているレシートを見ると14.8ユーロ(約2,000円)でした。
当初のプランでは、このあとパレ・ロワイヤルを通って、ルーブル美術館辺りまで歩こうと思っていましたが、メトロに慣れて来たこともあって、コンコルド駅まで行き、昨日諦めたオランジュリー美術館に再挑戦してみようということになりました。オランジュリー美術館に着いたのは17時前。並んでいる列も昨日よりは少なく、今度こそと思いましたが、チケットを事前に購入していなかったため、手前で入場を打ち切られてしまいました。一緒に並んでいたバックパックを背負った日本人の女性は、今日しかチャンスがなかったのに…と、とても残念そうでした。昨日の第一日曜は無料拝観日で混み、月曜日は翌日の火曜が休館日なので混んでいるようでしたが、開館直後は空いているという情報もありましたので、ご覧になりたい方は朝イチに行くと良いかもしれません。
その後は、サン・ジェルマン・デ・プレ教会に行ったり、
Henri Le Rouxでチョコを買ったり(アンリ・ルルー。このお店も日本にあるんですね)、フォションで軽く食事をして、マドレーヌ寺院へ向かいました。購入したeチケットはプリントアウトしなくても、PDFをiPhoneで見せると入場出来ました。教会で行われるコンサートは初めてでしたが、とても素晴らしかったです。アンコールになって、バイオリンのソリストの方がメンバーの一人が今日が誕生日で二十何歳になると冗談っぽく言うと、会場からはハッピーバースデーの歌が始まりました。私も一緒に歌おうと思いましたが、歌詞がフランス語! 手拍子と笑顔でお祝いしました。
フランス旅行記
Paris'14
1:
パリへの旅
2:
長かった初日
3:
ほろ酔いのディジョンとボーヌ
4:
パリの土曜の長い夜
5:
パリの日曜日
6:
教会のコンサート
7:
パリ最終日
8:
未来のチケット